頭位めまい症

今日はめまいの症状をお持ちの患者さんの1症例をご紹介します。

目次

以前からたまに症状が出ていたが

5年前くらいから年に1回~2回くらいめまいがでるが約1日で治まる程度であった。

病院に受診してメニエールではないかと確定の診断ではないものの、ドクターからはそう言われたそうです。

ご本人も年に1・2回のめまいの出現で1日で治っていた為、そこまで気にせずに生活を続けていました。

1ヶ月ほど前からめまいがひどくなり

今回のめまいは自分で歩行が困難なめまいで救急車で病院に受診して3日間入院されました。

そこで、頭位めまい症と診断されたそうです。

頭位めまい症とは

良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう、英:Benign paroxysmal positional vertigo:BPPV)は、耳石の異常により起こると考えられている末梢性めまいである。1921年にRobert Baranyによって報告された。めまい専門外来で診る末梢性めまいの約40%を占めるという報告がある[1]

wikipediaより引用。

頭位めまい症の定義・状態

特定の頭位を取るか頭位を変換する(頭の向きを変える、寝た状態から起きあがる等)ことで数秒〜十数秒の回転性めまいを生じ、安静によって沈静化する特徴を持つ。再び頭位を変換することで回転性めまいが誘発される。しばしば嘔吐を伴う。蝸牛症状(難聴耳鳴など)は見られない。

wikipediaより引用。

と言われています。

患者さん自身、病院でのお薬を服用し改善傾向にあるが

横向きで寝た時にめまいが出現するのが残り、5ヶ月以上お薬を飲んで経過を見ても改善しないので、職場の人たちに鍼がいいと薦められて当院にご来院頂きました。

当院で問診・検査をして

早速、問診検査をさせていただきました。

検査では、脈診と腹診をさせて頂きましたが、自律神経系の乱れはさほどみられませんでした。

脈診とは

脈診は患者さんの脈に触れて、脈の強さや速さなどを確認して

患者さんのどこが不調なのかを判断するものとして行っております。

脈診は昔から行われている診断方法で、患者さん自身が自覚症状がない場合でも

体の弱い所を脈診によって判断出来ます。

腹診とは

その名の通り、お腹の状態を確認するのですが

お腹のどういう所をチェックしていくかというと

お腹の硬さ、圧痛点、冷え具合、張り具合を確認して

お身体のどこに異常があるかをチェックします。

主に肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓のどこが弱っているかを判断することができます。

今回の患者さんは、この脈診と腹診2つも異常が無い為、自律神経の乱れによってめまいが起きている可能性は低いと判断致しました。

骨のズレの確認

骨のズレを確認すると、頭蓋骨・頚椎のズレが著名でした。

めまいが引き起こされてしまう方の特徴的な部分は、私が観察してきた過去の患者さん全員、頭蓋骨・頚椎がズレています。

頭蓋骨と頚椎がズレていると、頭や脳の方に血液を送りづらくなってしまったり、神経の通りが悪くなってしまいます。

その為、病院で頭位めまい症と診断され、横向きに寝た時だけ出現する症状に対し

頭蓋骨・頚椎のズレが影響していると判断し骨格矯正を行いました。

施術後、患者さんに横向きになってもらうとめまいは出ないとの事でしたので、1週間後予約をして頂き様子を見てもらう事にしました。

施術をして1週間後

前回の治療後2~3日ぐっすりと寝れたそうで、元々あった頚肩痛も楽になってきたとの事。

治療後1日2日は横向きになるとめまいが出現したが2日後以降横向きになってもめまいがでずに継続しているとの状態になりました。

今回のケースは、劇的に良くなりましたが、めまいなどの症状は多くの場合、治療回数と期間が必要になってくることがあります。問診、検査をしっかりとさせていただき、お体の状態を把握することで早期回復につながると考えています。

まとめ

・めまいが少しでも出たら放置せずに病院や治療院に行って状態を確認してもらうのは大切。

・放置してしまうと症状が急に強く発症するケースが多い

・骨のズレが様々な症状に影響を及ぼす

・首肩こりを持っている人はめまいに繋がりやすい

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