ばね指の患者さん1症例

今日はばね指の方のお話をしていきたいと思います。

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ばね指とは

ばね指は、指に起きる腱鞘(けんしょう)炎です。曲がった指を伸ばそうとするときに、ばねのようにカクンと急に戻ります。指の曲げ伸ばしが困難になり、腱鞘がはれて痛みを生じる状態です。

ばね指が起きる原因

一般的には指の使いすぎと言われております。

よくデスクワークの方、育児中のママさん、指を良く使う仕事の人など

ばね指は腱鞘炎なので、炎症が起きる=使いすぎと診断される傾向があります。

病院では時折、ばね指の症状に対し、手術を勧める事もあります。

ばね指の原因は本当に使いすぎか?

ばね指になってしまう方の原因は指の使いすぎもあると思います。

しかし、指を私たちも使う仕事で、同業の方でばね指になっている方は少ないですし、デスクワークの方でもなる方とならない方がいます。

では、なぜばね指になる方とならない方に差があるのでしょうか?

これは、指の使いすぎ以外にも原因があると推測されます。

私が見させて頂いた方で、ばね指になってしまう方の傾向があります。

ばね指になってしまう方の傾向

①指の周りの筋肉が硬い

②指の周りの皮膚が張っていてつまめない

③指周りの筋肉・皮膚が悪いだけでなく、肩から腕、前腕と全体が悪い状態である

④首の骨がズレている

⑤胸椎・肩甲骨・鎖骨がズレている

⑥姿勢全体が崩れている

などが挙げられます。

指の使いすぎだけでなく、指以外の骨のズレや、姿勢の崩れが元に影響している事が非常に多いです。

今回のばね指の症状で悩まれていた患者さんの状態

元々腰臀部の痛みでご来院されました。

問診をさせて頂く中で、ばね指の症状が2年前から続いており、そろそろ整形で注射か切ってもらおうか悩んでいるところだったそうです。

私どもでも対応できる可能性の旨を伝えたところ

ご本人も出来る事なら注射もオペもしたくないとの事でしたので指の方も含めて治療させてもらうことになりました。

左第3指で状態としては指を深く曲げると自力では戻せない。

朝起きた時は指が曲がった状態で固まってしまっている。

痛みは動きがあった時の方が痛かったが動きが悪くなるにつれて痛みは減ってきている。

施術後の変化

首の骨のズレが著名だったので、頚椎の調整をしていきました。

1回目〜3回目まではその場の変化は出るものの持続しない状態でした。

4回目の時に施術後の良くなった状態が少し持続するようになり

5回目で、朝起きた時はしっかりと指は開いている、深く曲げても少し引っ掛かる程度で曲げ伸ばしも出来るようになり

日常生活上の実感としてジャガイモの皮むきが出来なかったのが出来るようになって、ご本人もオペしなくてもよさそうだとお喜びの声を頂きました。

まとめ

・ばね指は腱鞘炎の進行している状態

・原因は指の使いすぎもあるが、指以外の問題がある

・骨のズレや、姿勢の崩れが根本に発生している

・指以外の問題を解除していくと症状が改善しやすい

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