頭痛は1つの結果でしかなかった。

今日は頭痛をお持ちの患者さんの症状と頭痛について説明します。

頭痛が出てきてしまうのには様々な理由があります。頭痛の種類や頭痛の事をまず説明していきます。

目次

頭痛とは?

頭痛(ずつう)とは、頭部に感じる痛みのうち、表面痛でないもの。様々なタイプの痛みを含んだ幅の広い症状概念である。ありふれた症状である一方、これを主症状とする致命的疾患もあり、他方で原因が特定できないことも多いという、症候学上非常に重要な症状。原因はさまざまといわれるが、基本的には、すべての頭痛の原因は一つとされる。血液中のある物質による炎症反応ともいわれる。

wikipediaより引用

頭痛といえど、首肩の緊張からくるものと脳に異変が起きて発生してしまうものと幅が広いのです。

なので、頭痛を簡単に治せますよ!と言うのはあまりにも無責任なのでそのような言い方はしないのですが

重大な疾患が原因でない頭痛であれば、鍼灸や骨格矯正で改善します!とは言い切れます。

患者さん自身が筋肉の緊張からくる頭痛なのか?または、脳に異常があるから頭痛が発生しているのかは自覚出来ませんし、私たちも脳の中に異常があるかどうかまでは判断出来ません。

なので、頭痛が頻繁に起きている方で脳の異変かどうかが気になる方は一度病院で検査してもらうのも大切な事だと私は思っております。

病院で検査しても異常が無い場合は、筋肉、神経、骨格、血流の問題だと思いますので、患者さんも安心する事が出来ると思います。

また、頭痛にも種類があります。

頭痛の種類

一次性頭痛:お体に病気や疾患がない場合

二次性頭痛:脳の異変や二日酔い、病気などが原因で発生する場合

に大きく分けられます。

更に、これを細かく分類していくと

1次性頭痛

①緊張型頭痛:簡単に言うと、肩こりからくる血管が収縮して発生する頭痛。

②偏頭痛:運動した後や、お風呂に入った後などの血管が拡張した時に発生する頭痛。

③群発頭痛:この頭痛は未だに解明されていないので、wikipediaより引用させて頂きます。

発症のメカニズムについては未だ明らかにされていない点が多いが、頭部の血管の拡張が関わっているのではないかと考えられている。 飛行機の着陸時に耳を何某かのもので塞いでいたら、この痛みが出たというケースもある。

群発頭痛の最大の特徴は1年から3 – 4年に数回程度、1か月から3か月に渡る「群発期」に毎日のように決まった時間に発症する場合が多い(近年は薬の副作用なのか、時間だけがずれて群発発作が起きる人が多い)。 群発地震のようにある時期に固まって起きることから、群発頭痛と言われている。

日本では、偏頭痛や三叉神経痛と間違われる場合が多く、この病名を知らない医療関係者も多いと考えられる。 人により発作が来る時間は様々だが、睡眠中に発作が来ると激痛で目が覚める。 これにより睡眠に恐怖を感じるケースも多い。痛みは数ある頭痛の中でも群を抜き、「スプーンで目玉をエグられる程」と例えられる。 また、火山がマグマを噴出す感じが「痛みを現す」状態に似ている、と例えられる。 あのマグマのような群発発作は「急激」に襲って来て、こんなに痛くて何故死なないのか不思議なほどと言われる。 【患者にしか解らない所(自己申告)が残念であり、誤解される所でもある】とされる。

お産などよりも痛いとされ、心筋梗塞尿路結石、と並び生きているうちに味わえる三大痛の一つとされ、別名「自殺頭痛」とまで呼ばれている。 目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすため、目の奥の痛みを自覚するようである。また、この血管を取り巻いて、涙腺のはたらきや瞳孔の大きさをコントロールしている自律神経が刺激されて、涙・鼻水が出る、瞳孔が小さくなるといった症状を伴うともいわれる。吐き気を伴う場合もある。

現在の治療法は、イミグラン(3mg)の注射と純酸素吸入が効果的である。英国国立医療技術評価機構(NICE)のガイドラインでは、経鼻トリプタン[4]酸素[4]を勧告している。

治療薬は、トリプタン系の「イミグラン」などが使われるが、作用には個人差も大きいため、必ず医師の診察をうけること。酒石酸エルゴタミンを使用した「カフェルゴット(平成20年3月末日で販売中止)」「クリアミン(S錠・A錠)」などが使われることもある。また、酒石酸エルゴタミン系とトリプタン系の薬は併用禁止で、薬は、必ず24時間あけなければならないため服用には充分注意すること。 トリプタン系(イミグランなど)の薬は、閉経後の女性、心疾患の危険因子を有する患者には慎重に投与する必要があるとされる。

群発頭痛の海外での一般的な治療法は、イミグランの自己注射だったのだが、最近まで日本では頭痛に対しての自己注射療法が認められていなかったために即効性のある効果的な治療が困難であった、しかし2008年4月より保険適用にてイミグランを自己注射して群発頭痛を治療することが可能となっている。予防薬に関しては実際にはSSRI(パキシル等)・ステロイドなどが処方されているが、保険適応とはなっていない。 カルバマゼピンガバペンチンが新薬として注目されているとされる。(2011年現在)外部リンク:大阪大学医学部附属病院疼痛医療センター参照の事。

群発頭痛は激痛のため、トリプタン系の薬(イミグランなど)の多量服用は慎重にしなければならない。とは言え「我慢の限界」を超えた痛みであることは経験者にしかわからないので、周囲から誤解を受けることもしばしばである。 また、「群発期」中にアルコールを摂取してしまうと、薬の効果が薄くなり即座に激痛に襲われることもある。

プレドニンやデカドロン等のステロイド療法もあるが、副作用のリバウンドで苦しむこともあり注意が必要である。 また、重症の場合は『慢性の群発頭痛』に至ることがある。 『慢性の群発頭痛』とは、痛みの最大値を10段階で表すと、常にレベル3 – 5の痛みが「とれない」状態が続くものを言う。群発発作期と群発発作期の間も常にレベル3 – 5の痛みがあり、発作時の痛みはレベル10(max)が1 – 2時間続きその中に群発的に10段階の痛みが襲ってくる耐え難いものであると言われる。

wikipediaより引用

と、頭痛の中でも酷い頭痛が突発的に起こり、また急に頭痛が来なくなるなど、また毎日頭痛が慢性的に続くなどの状態もこの群発頭痛の分類に入るものと思われます。

2次性頭痛は今回は説明は省かせて頂きますが、頭痛の多くはこの1次性頭痛が多いと言われております。

この1次性頭痛の中でも更に分類していくと、緊張性頭痛が割合を多く占めています。

なので、病院で特に頭痛の原因が明らかにされていない場合は、1次性頭痛と判断できるので私たち施術家の得意とされている所です。

今回の患者さんの問診・検査での情報

1年前くらいから頭痛がひどくなってきている。

頭痛が強い時は吐き気も出てくる。

目の疲れ。

頚肩の辛さ、腰も痛い。

首肩の辛さは慢性的なものでずっと放置してきたそうです。

問診、脈を診て、腹診、諸検査をさせていただき、上記の症状に加えて胃が痛い。

胃にポリープあり、十二指腸潰瘍もあり。

睡眠も仕事の癖で夜携帯が鳴ると起きないといけなかった為に、物音がすると起きてしまいがち。

体温は35度台。手足の冷え。心窩部の痛み。

瘀血、自律神経の乱れ、胃に熱が貯留している、腎虚。

瘀血と自律神経の乱れを整える処置を行い、呼吸が浅いので背骨動き、胸郭の動きが悪い状態でした。

実に頭痛という症状が患者さんの主訴でしたが、その他の症状や患者さんの状態はとても悪い状態でした。

1回目の施術では、全身の血流の流れをズムーズにするために鍼治療で問題がある所を施術していきました。

2回目来院時。
2週間後の来院でした。頭痛の頻度、度合いは軽減。

夜も以前よりは寝れている。胃の重さは残る。頚肩の辛さは2~3日は良かったとの事。

また検査をしていき、瘀血はまだまだ強い状態で、自律神経の乱れもまだ残る、腎虚は改善傾向。手足の冷えは残っている。

3回目来院時。
1ヶ月後の来院でした。1ヶ月空いた割には頚肩の辛さは良かった。1週間前くらいからまた夜起きてしまう事がある。花粉症が出始めている。胃の調子は重さが残る程度。瘀血、自律神経系、免疫系処置をしました。

すると、その日あった症状は良くなり患者さんも今までで一番スッキリしたと仰ってくださいました。

その後

現在継続して治療を行っています。

今回のケースは瘀血が強くみられており、体温も低く、血流が悪いことで、熱の調節がうまく出来ていないこととで免疫系、自律神経系に影響をおよぼしているのではないかと思われます。

生活指導でご本人にも普段やれることをやって頂いているので、経過もご納得いただいていると思っています。

1つ1つ原因を明確にしながら患者さんにも自分のお体の状態を知って頂き、ともにお体の改善に努めていけるようにと思って日々治療しています。

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