いつもブログご覧いただきありがとうございます。
当院でも不妊症で悩まれている方がおられます。
今日、3組に1組は不妊を心配したことがあるそうです。
いろいろ治療はしたけれども…。
いろいろ調べてみて最後の砦として鍼灸を受けに来られる方が多く見受けられます。
このグラフのように年々増加傾向にあります。
国立社会保障・人口開発研究所
2015年では20代の29.9%夫婦が不妊を心配していると回答しています。
出産の年齢が上がってきて妊娠しづらいというのは分かりますが、20代という妊娠適齢期の夫婦の約30%が不妊を心配しているのでしょうか?
赤ちゃんが欲しい皆さんの心配を少しでも軽減して自然な形で妊娠できるように不妊治療はしているけど、生活習慣はいかがでしょうか?
体を冷やす。冷たい飲み物を飲む。食品添加物の多く含んだ食べ物を良く食べている。睡眠がしっかりととれていない。適度な運動ができていないなど不摂生な生活を送っていませんか?
治療をしていればできるというわけではありません。
まずは、生活習慣を見直すところから始めましょう。
体も温めて、食事も気を使っているのにもなかなか妊娠しないという方は自分の体質がどうなのかを知ってそれにあった養生を行う必要があります。
東洋医学の不妊について
東洋医学では、腎が大きくかかわってきます。
腎はただ腎臓だけでなく泌尿、生殖器も含まれます。
腎が正常に働いていれば自然と妊娠しやすいはずです。
しかし、腎の機能が弱まっていると、生殖機能も低下し、また腎は成長にも関わりますので、卵子の老化にもつながってきます。
腎の機能を高めてあげることが大切になります。
次に肝です。肝は血をたくわえて栄養を与える働きがあります。
肝の働きが弱まると血が不足すると子宮内の卵子のも十分な栄養がいかなくなります。
また、腎と肝が弱まると精力減退にもつながります。
肝が精神的なストレスによって緊張が続くと血がドロドロになりお血が生じます。
お血がたまると生理痛がひどくなったり、生理不順、子宮筋腫、子宮内膜症といった婦人科疾患にかかりやすくなります。
また、脾もかかわってきます。
脾は食べ物をエネルギーや栄養に変える働きをしています。
脾の働きが弱まると子宮内に十分なエネルギーと栄養がいきにくくなりこれもまた不妊の原因になります。
生活習慣を見直すといっても普段仕事をされている方が多いと思います。
ガラッと生活スタイルを変えられるのならいいのですがそんなに大きく変えられる方は少ないと思います。では何から始めたらと悩んでしまうと思います。
ここでは、こんなことをやったらいいですよ。ということを説明します。自分の生活スタイルに合わせてできることを始めてみください。不妊治療自体がストレスになってしまっては本末転倒です。焦る気持ちはあると思いますが、できることから始める心に余裕をもってやっていってください。
体質改善は3大養生不可欠です。食事、睡眠、運動です。
食事
食事は、その場所の気候風土によって変わってきます。
日本人であればやはり古来より食されていた和食が一番です。
季節ごとの旬の野菜、魚や海藻類、発酵食品です。旬のものはその季節に食すのに意味があってその時期に収穫できるのです。
例えば夏は、那須、キュウリ、トマトといった体の熱を冷ます野菜が取れます。
また冬は逆にネギ、ゴボウ、芋といった体を温める野菜が旬の野菜になります。
お米も白米よりは、発芽米、玄米、または白米に雑穀米を混ぜて食べることをお勧めします。
そして、ないよりもやっていただきたいのが良く噛んで食べることです。
あたら前のことですが、意外と皆さんできていない方が多いです。
最低でも30回は噛んでから咀嚼するようにしてみてください。
食べ過ぎないことも大切です。腹7分目ぐらいを目安に食べましょう。
夜遅くに食べてすぐに寝てしまうというのはよろしくありません。夕食から朝食までの間、10時間以上は開けられるとベストです。胃腸を休めてあげることができます。
睡眠
睡眠は時間と質が大切になります。
通常ですと7~8時間が理想とされています。
眠りの質は、寝る時間帯が重要です。体は体内サイクルが決まっています。
何千年前から夜は寝て朝になったら起きるというように体に組み込まれています。
例えば10時に寝て朝6時に起きるのと、夜3時に寝て昼の11時に起きるのでは起きた時の疲れの取れ具合が違うはずです。
また眠りの質を高めるには眠りの深さも関係してきます。
眠りが浅い方は自律神経のバランスが崩れていると考えられます。
自律神経の副交感神経が優位になることでよい眠りに入っていきます。
寝る前に、ぬるま湯に20分は浸かってリラックスすることです。
湯船に浸かって、スマホ、読書などは厳禁です。
日中PC,スマホなどを使用して脳が疲れていますので湯船に浸かっている時間だけは何も考えずにぼーっとゆっくり脳を休める時間にしてください。
そうすることによりさらにリラックスできます。
布団に入ったら、仰向けの姿勢で腹式呼吸をしましょう。
ゆっくりと鼻で吸い込みます。
その時手をお腹にあててお腹が膨らんでくるのを確認しながらやるといいでしょう。
ゆっくり吸えるだけ吸い込んだら、これもまたゆっくりと吐きましょう。
今度はお腹がへこんでいくのを確認しながら行いましょう。
これを10回から20回行うようにしてください。リラックスするだけでなく内臓に十分な酸素を送る意味でも効果的です。
運動
運動はウォーキングがおすすめです。
ジムに行って鍛える、水泳をやる、スタジオでヨガをするなどいろいろあると思いますがシンプルにウォーキングでいいと思います。
20分から小一時間歩けるとよいでしょう。
歩く時のポイントですが、歩幅は大きくお尻の筋肉が使えていること。
歩いているときにお尻に手を当てて筋肉が動いていること硬くなっていることを確認し、動いているくらいの歩幅を覚えておきましょう。
歩く時のポイントですが踵から着地して指先でしっかりけりだすことを意識しましょう。
腕も前後に大きく振って肩の関節を動かすようにするとさらに効率よく体全体を動かせるので代謝アップにつながります。
当院では、生活習慣のアドバイスも治療の一環として考えています。治療をすることで血の流れを良くし、自律神経の調整も行うことで妊娠しやすいお体つくりのお手伝いをさせて頂きます。
まとめ
・3組に1組は不妊に心配がある。
・東洋医学で不妊は、腎、肝、脾が大きく影響してくる。
・3大養生することで体質改善をして妊娠しやすい体つくりをしましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
鍼灸整体サロン温春健心
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