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今日は小児はりについて書いていきたいと思います。
小児はりとは
関東ではあまりなじみがないと思いますが、一般に使われる鍼とは違って小児鍼は刺さない鍼を使用します。
写真のような皮膚をなでたり、ローラーでコロコロしたり、ツボに刺激をしたりと優しい心地よく痛みを感じることはほとんどありません。
なぜならば赤ちゃんの肌はとても薄く敏感です。
直接刺すと刺激が強すぎてしまうことがあるので、刺さない鍼を使用していきます。
どんな症状に効果があるのか
WHOでは鍼の適応疾患として下記を上げています。
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
疳の虫について
疳とは癇癪(かんしゃく)をおこす、イライラする、といった精神症状をあらわすのと、中医学では脾疳と言って甘いものの取りすぎによる消化器症状も含まれます。
症状はキーキー声、物を投げつける、夜中によく泣き叫ぶ、驚いて飛び起きる、食欲不振、下痢、乳吐きなどです。
乳幼児時期の精神的ストレスが引き起こすのではないかと考えます。
- 顔色が青ざめている。
- あまり食べない。
- 眉間のところに青筋(静脈の怒張)がある。
- おへその周りが赤くなっている。
- 髪の毛が逆立っている。
- このような状態にあるときは気を付けてください。
疳の虫を放置したり、過度に起こりすぎると発達障害、チック症、夜驚症などに発展する恐れがあります。
東洋医学では子供は陰陽で考えると陽であり、陽のかたまりのように陽が強いのです。
陽は熱を帯びているので適度に発散していかないと熱が体内にこもってしまい、喘息、アレルギー性皮膚炎などの症状を引き起こします。
また大人同様、気、血、津液の流れが正常に流れていることが大切になってきます。
しかし、大人と違ってちょっとした変化で気、血、津液の流れが乱れやすいのです。
気が滞ると神経、ホルモン、成長に大きくかかってくるので、夜泣き、落ち着きがないなどの小児神経症の症状が現れやすくなります。
また津液が滞ると食欲不振、下痢、嘔吐、アレルギーなどの症状を引き起こしやすくなります。
小児鍼によって問題を起こしているところの流れを良くしていきます。
何歳から鍼はできるのか?
生後3ヶ月、首が座った頃から受けることが出来ます。
赤ちゃんのうちは、お母さんに抱っこしてもらいながら施術を受けることも可能です。
慣れてきたり、もう少し大きくなってベットに寝れるようになればベットに寝てもらって施術を行います。
大体10歳くらいまでが小児鍼対象年齢になります。
治療時間は年齢にもよりますが、5分~15分くらいの間ですのでお子さんの負担のなくできます。
料金も1000円~3000円の間です。
治療の回数と期間ですが、最初は週に2回2週間、その後週1回と少しずつ間をあけていくようにしていきます。
お子さんの症状緩和も大切なことですが、一番大変なのはお母さんです。
夜何度も起こされると寝不足で疲れも取れなくなり体調を崩す原因にもなります。
また、精神的にも疲弊していきますので余計に体を壊すリスクが高まります。
当院では、お母さんと一緒にお子さんの治療も行っております。
まずは悩んでいないでご相談いただければと思います。
鍼灸整体サロン温春健心
長野市篠ノ井御幣川805-3
TEL:026-214-6124