ブログご覧いただきありがとうございます。
今日はある患者さんからご質問を受けましたのでそれについて私の考えを述べたいと思います。
「朝食は食べたほうがいいのか?」というご質問です。
結論から言いますとどちらでもOKだと思います。
皆さんそれぞれ家庭の環境、生活スタイルが違います。
絶対にこうでないと駄目であるということはありません。
しかし、それではこの話は終わってしまいますのでもう少し細かく解説していきたいと思います。
食事の歴史
歴史的には江戸時代くらいまでは1日2食だったようです。
その時代階級によっても少し違いはありますが考え方としては1日2食が普通のようでした。
一説によると1657年の明暦の大火の後に1日3食が少しずつ広まっていったといわれています。
火事で焼失した町を復興するために多くの大工や職人さんが1日中働くことになり、朝夕だけの食事だけでは体力が持たないということで朝夕の合間に食事をしたということです。
またその後、ろうそくが庶民に普及するようになると夜早く寝ることがなくなり活動時間が長くなったことにより3食になったともいわれています。
明治時代以降は1日3食が一般的になっていったようです。
ナチュラルハイジーン
ナチュラルハイジーンとは、アメリカの医師たちが提唱した健康理論であり、健康的に生きるための必要条件です。
健康的に生きるための必要条件
新鮮な空気と水
正しい食事
十分な睡眠と休養
適度な運動
日光
ストレスマネジメント
ナチュラルハイジーンの食事のルール
午前中に食べるのは果物のみ
生野菜を中心とした食事
炭水化物と同時に動物性たんぱく質はとらない
生成加工食品は食べない
摂取と消化・吸収と利用・排泄の体内サイクル
人間は1日にのうちに最適な消化、吸収、排泄の時間が体内に組み込まれています。
体内サイクル
正午~午後8時が摂取と消化(食事をするのに最適な時間帯)
午後8時~午前4時が吸収と利用(体の同化の時間帯)
午後4時~正午が排泄(体内の老廃物と食物のカスの排泄の時間)
ナチュラルハイジーンの考え方で行くと朝食は果物程度に抑えるか食べないほうが良いということになります。
現代社会でデスクワークなどあまり体を動かくすことのないお仕事の過多でしたら朝食を果物だけや取らないというのもアリのような気がします。
しかし、体を動かす重労働の方は朝から果物だけでは不十分な方もいるのではないでしょうか。
また昔とは違って現代は飽食の時代です。
江戸時代の庶民の食事では量もカロリーも今とは比較にならないくらい質素でしょう。
3食でも2食でも食べるもの、食べる量、食べる時間を意識してその方の生活スタイルに合った食べ方をするのがいいのではないでしょうか。
もちろん理想的な食事の在り方はありますが皆さん全員がそれをまねできるとは思えません。
最後に補足しておきますが、子供のうちは3食しっかり食べたほうが良いと考えます。
もちろん食べ過ぎ、食べるものは気を付ける必要があります。
子供の食生活は親ですべて決まってきてしまいます。
小さいころから外食、ファストフード、出来合いのお惣菜ばかりの食事は極力避けるべきです。
まとめ
朝食はその方の生活スタイルによって食べても食べなくともよい。
子供のうちは3食しっかり食べることをお勧めします。
ナチュラルハイジーンという考え方をもとに食事をするのも体には良い事でしょう。
自分の食生活を見直したいときは専門家にご相談するといいでしょう。